片恋~君に恋したあたし~
ガチャっとあけると話し声


「ただいま」


「あ!娘さん?かわいいね。」
男の人が笑顔であたしに歩み寄る
何人目だろう


「高校生かあ~懐かしいなあはは」
優しい人なのかな
母親は早く何処かへ行けというように
にらんでいる


「桃奈。一万円あげるからどこか遊んできたら」


「一緒に食事したらいいじゃないか」


「あたしっ・・・友達と遊ぶ約束だったから・・ありがとうお兄さん」

だけど仕方ない


「そうなんだ?またね」
一万をにぎりしめて
あたしは玄関を飛び出した


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