片恋~君に恋したあたし~
涙を拭き
笑顔で振り返った


「あ~神崎くんだ!デート!!?」
わざと明るくして見せる


「まあな。そっちは?」


「友達とパーッと遊びに!」

ひょこっと彼女が顔を出す


「どぉも。由宇の彼女の千佳です」
かわいくて
背が小さくて
細くて
すごく優しそう


「あ・・神崎君の友達の桃奈です」
ニコっと千佳ちゃんは笑って
神崎君とつないでる手を少し強調するかのように
前に持ってきた


「まさか由宇の友達に見られちゃうなんて恥ずかしいね?」



「まあ片平だし。あ・・・このことあんまり言うなよ?千佳嫌がらせされちまうかもしれねぇし」


「うん!わかった!じゃあね!」
大切にされてることは
すぐに分かった


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