片恋~君に恋したあたし~
そんなちーくんのためにも
好きになるよ


「好き・・・桃奈」


「え・・・と・・・・・好きになるようにします」


「うん」


そっと唇の合わせた
あったかくて
優しくて
泣きそうで



「ち・・・くん」


「桃奈が早く笑顔になりますように」


キミを好きになれたら
あたしは変われる



ただこのときだけは
嘘をつかせて



キミの笑顔を見たかったの


「好き」


「ありがとう」


それはあたしの優しい嘘じゃなく
最低な嘘だったの―――――・・・・・。



< 76 / 94 >

この作品をシェア

pagetop