片恋~君に恋したあたし~
パシャンと音をたて
サラリと長い髪がなびく


「由宇?」


千佳ちゃんだ


最悪こんなとこでであうなんて



でも千佳ちゃんは取り乱すどころか
笑顔で歩み寄ってくる


疑うことをしない
信じあってるんだ


神崎君が浮気しないことを
それかあたしが眼中にないか


「桃奈ちゃんだぁ~傘ないの?」


「うん・・・あたし邪魔だね?」


「ううん!一緒に帰ろうか」

千佳ちゃんは自分の傘をさし
神崎君の横へ立った


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