アルホード王国



次の日、大広間に王族と各隊長副隊長が集められた。



なにやら、ザックから話があるらしい。



全員が揃ったところで、ザックとクリスレオナルドが並んで大広間に入って来た。



「話ってなんですかね…?」


「どーせ、次期国王のレオナルドが若いからザックが政治やるとかなんとかだろ」



心配そうなリースに軽く笑いながらレオンは言ったが、現実は、そんな事じゃなかった。
そんな甘くなかった。





「静粛に。今日皆さんに集まって頂いたのは国王の死についてである」



ざわめきが大広間に広がる。



「国王は病死ではない!暗殺だ」



大広間が水を打ったように静かになった。
ザックの横でレオナルドが身を固くする。





大広間に呼ばれた人たちも暗殺だろう、と噂はしていたがまさか国王補佐からその言葉が出るとは思ってなかったので、補佐の次の言葉を待った。


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