アルホード王国
「暗殺犯を捕らえよ!処刑台の十字架に吊せ!」
「「はっ!」」
国王補佐護衛隊の中から2人が来て、レオンは両サイドから腕を捕まれ、処刑台に連れて行かれた。
そして、ロープで十字架に縛り付けられる。
ロープの結び目は固く、解けそうになかった。
くそっ……
なんで、俺が……。
「最後の光を楽しむんだな」
国王補佐護衛隊の1人が言った。
そうして2人でニヤニヤと笑いながら、処刑台の前に立った。
処刑囚が逃げ出したり、誰かが助けに来ないよう、見張りのためだ。
「ちくしょう…」
おれは・明日・死ぬ
レオナルド…すまない。
夢を叶えられなかった。
お前は俺が犯人だと信じたか?
リーシャ…ごめんな。
明日の夜、久しぶりに会う約束だったのにその頃俺はもうこの世に居ない。
ちくしょう!
隠し通路はすぐそこにあるのに…
動けないなんて!