虹の彼方




そろそろ帰ろうかな…


あたしは立ち上がって、カバンを持つ



ガラッ――…



あたしはドアを引こうとしたのだけれど誰かがあたしより先に引いた。



「おっ。やっぱりここにいた。」



今頃サッカーの練習でくたくたになっているであろう和くんが、


にっ と歯をはにかみながらあたしの目の前に立っている。



「なんでここに…??」



突然の事で驚くあたし。


和くんはユニフォームのまま教室に入ってきて、自分の机の上に座った。



「さっき昼休みノート返せなかったからよ。それと…」



何かを言い掛けて、窓を見る。


「虹…出てたから、ちょっと顔見たくなった。」



和くん…



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