虹の彼方
虹の笑顔


・・・いやいや、いくらなんでも重すぎるドッキリでしょ

冗談にもほどがあるって。


「和くんさ、嘘下手クソだね」


あたしがそう言って笑うけれど、和くんは

眉を八の字にしながらあたしを見つめるだけ。


それを見たあたしは、笑い声が消えた。



「う、嘘だよね・・・?」


急に脳裏に不安の文字が浮かぶ。


「これはホントの話。・・・嘘じゃない」



和くんが静かに呟いた。



わからない。


ワカラナイ。


なんで和くんが…?????



3ヶ月しか生きられないって…どうして…。


「俺、昔から心臓が弱かったんだよ。あまり長く生きられないって言われてたし。」


くしゃっと笑う和くんはとても悲しそうで、どこか遠くを見つめている。



……どうして…


「どうして――…」



「ん??」



「どうしてもっと早く言ってくれなかったの!?」



……バカみたいじゃん!!


あたし一人がずっと和くんを好きだって…ずっとずっと秘めていたのに…。



あたしはただただ自分の事だけしか考えてなくて、今の和くんの常態なんか解ろうとしなかったあたしがバカみたいじゃん…。




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