虹の彼方
後で亜弥に伝えとかなきゃ。
お昼は一緒には食べれないって。
1人で考え事をしていると、とても怖くなる。
辛くなる。
和くんの事が不意に浮かんできて、今にも涙が出そうになる。
強くならないといけないって分かってる。
だけど、嫌っていうくらい弱くなってしまう。
……これ以上ネガティブになってはいけない。
亜弥の所に行こう。
自分の席にカバンだけ置いて、亜弥の所に行った。
「亜弥、おはよ。」
「おー!! 凛おはよー!!」
笑顔で挨拶する亜弥。
あたしは亜弥の席が空いていたため、椅子を貸してもらう。
「ねぇ、亜弥。今日はお昼違う人と食べてくれる??」
「ん?? いいけど…なんか用事??」
「いや…大したことじゃないんだけどさ…。」
和くんに頼まれた「秘密」はあたしが誰にも言わない事。
あえて内容は伏せておいた。