虹の彼方


後で亜弥に伝えとかなきゃ。

お昼は一緒には食べれないって。



1人で考え事をしていると、とても怖くなる。

辛くなる。


和くんの事が不意に浮かんできて、今にも涙が出そうになる。


強くならないといけないって分かってる。

だけど、嫌っていうくらい弱くなってしまう。


……これ以上ネガティブになってはいけない。


亜弥の所に行こう。


自分の席にカバンだけ置いて、亜弥の所に行った。



「亜弥、おはよ。」


「おー!! 凛おはよー!!」


笑顔で挨拶する亜弥。


あたしは亜弥の席が空いていたため、椅子を貸してもらう。


「ねぇ、亜弥。今日はお昼違う人と食べてくれる??」


「ん?? いいけど…なんか用事??」


「いや…大したことじゃないんだけどさ…。」



和くんに頼まれた「秘密」はあたしが誰にも言わない事。



あえて内容は伏せておいた。


< 20 / 41 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop