虹の彼方
チャイムが鳴った後、和くんと一緒に教室へと戻っていった。
途中亜弥と目が合ってニヤリと笑われた。
勘が鋭い…。
あたしは亜弥に両手を合わせてごめんのポーズ。
亜弥は笑顔で頷いてくれた。
多分…和くんは入院してもなんでも挑戦し続けるだろう。
サッカーだって、勉強だって。
あたしは授業の内容をしっかり取って、和くんに教えてあげないと。
和くんが頑張っているんだ。
あたしも諦めないで努力したい。
…頑張らなければ。
授業が始まると、端から端まで、しっかりとノートを取ってみた。
隣の原田君があたしのノートを見て驚いたくらいだ
うん。これならあたしでも和くんに教えることができそうだ。
…これから和くんのためにたくさん努力しよう。