虹の彼方


チャイムが鳴った後、和くんと一緒に教室へと戻っていった。


途中亜弥と目が合ってニヤリと笑われた。


勘が鋭い…。


あたしは亜弥に両手を合わせてごめんのポーズ。


亜弥は笑顔で頷いてくれた。





多分…和くんは入院してもなんでも挑戦し続けるだろう。


サッカーだって、勉強だって。


あたしは授業の内容をしっかり取って、和くんに教えてあげないと。


和くんが頑張っているんだ。


あたしも諦めないで努力したい。



…頑張らなければ。


授業が始まると、端から端まで、しっかりとノートを取ってみた。


隣の原田君があたしのノートを見て驚いたくらいだ


うん。これならあたしでも和くんに教えることができそうだ。



…これから和くんのためにたくさん努力しよう。


< 27 / 41 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop