虹の彼方
「和は……大丈夫なのかねぇ…??」
お昼で弁当を食べている時、隣で亜弥がそう呟く。
もちろん、亜弥にも和くんの事は秘密にしている。
「大丈夫でしょ?? あの和くんだからね。」
笑顔であたしは亜弥に言うと、ニヤニヤされながら見つめられる。
……な、なんか悪いけど気持ち悪い…。
「なぁんか……愛だねぇ。」
あ、愛。ですか。
「遠くにいても私は彼を信じてる!!……みたいな。」
亜弥の表現に、思わず吹き出してしまうあたし。