虹の彼方




「それで…今日は入院初日だろ?? 俺と片瀬で一緒に見舞いに行かね??」


あたしと梅木君…

知ってるのは2人のみ。


本当は大勢で行った方が、和くん元気でて支えになるんだけど…。


まぁ、和くんが黙っていてくれって言ってるから、秘密なんだよね。


「じゃあ、一緒に行こう。…でも、梅木君、部活やってないの??」


「え?? あぁ部活ね。一応俺も和と一緒のサッカー部だけど、今日はなんか無いらしい。」


そうなんだ…。

もし梅木君が部活サボったとしたら、「今すぐ部活しに行け!!」とか言いそう。



「俺達の他には和を知ってる人なんていねぇよな。」


梅木君が辺りを見回す。

多分…いないと思う。


「じゃあ今日は2人で行こう。」



あたしと梅木君は放課後、お見舞いのお菓子を買って和くんに会いに行く事を約束した。



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