虹の彼方



亜弥には、放課後はちょっと用事があると言って梅木君と病院へ行った


和くん…大丈夫かなぁ…




まだ一日も経ってないけれど、心配で仕方がない。



梅木君は「アイツだぞ?大丈夫。」って言ってるけど。


やっぱり不安になってしまう。




病院に着くと真っ先に和くんのいる部屋へと向かった。



ドアを開けると、漫画を読んでいる和くんがいた。



「お、来たな。腐れ縁とサッカー馬鹿が。」


意地悪そうに笑う和くん。


「悪かったね。腐れ縁で。」



「サッカー馬鹿とか、お前には言われたくねぇな。」



梅木君と一緒にすねると、和くんは「冗談だって」と笑ってなだめた。


良かった…全然落ち込んでなくて…



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