GOLD



その日は、7時頃まで部活をやって、帰りは先輩と駅の近くのラーメンを食べた。



「凪沙(ナギサ)先輩のは、何ですか?」

「あぁ。アタシのは塩だよ。加歩のは?」

「私は、醤油です。」

「葵も来れば良かったのにねぇ。」




そう。


ラーメン屋には、私と凪沙先輩の2人しかいない。




葵は塾だから帰ってしまった。



「加歩ん家って、門限ある?」

「あ、一応あります。確か9時だったはずです。」

「へぇ。さすがお嬢様wwもし、門限過ぎたらどうなるの?」


「あー。…お父様の秘書が迎えに来ます…。」




お父様の秘書である、河名 恵(カワナ メグミ)は、私の保護者的存在。


過保護すぎる。
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