純情ぼーい×無頓着がーる
好きなわけじゃない
「めい。わたしら笑うの絶えてたんだからね。」
高校を卒業し、バラバラの道を歩んだ4人はたまにこうして集まる。
田舎には遊ぶとこが少なく、もっぱらファミリーレストランで雑談するだけだが。
そして、今回の話題の中心である大倉めい(おおくらめい)はキョトンとした表情で3人を見つめかえしていた。
めいは自分の髪を弄りながら「んー」と唸って「ああ」と呟いた。
「この前のBBQの?」
「そう。めいキャラ違いすぎだし。」
この前のBBQとは、めいの彼氏とその同僚3人とめい達4人で開かれたものだった。