大好きな人は男友達


「うん」


「だからね、誤解ばかりしてて、三年も遠回りしちゃった」


苦笑いした私に、由羽は珍しく優しく微笑んだ。


「でも、結果的に良かったじゃん。大学も、同じ所へ行くんでしょ?」


「そうなの!私たちね、県外に出るんだ~」


実は、もう進路は決めてあって、来年の春には、ヒサシと地元を出る。




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