Shadow Soul Hunt
きっと時給は良いはずと
自分に言い聞かせながら
自転車を漕ぐ
hotelスパイムに着くと
すぐに304号室に向かう
時計を見ると10時半だ
「速く来すぎたか…」
まぁ、遅刻よりか良いか
コンコンと一応ノックをする
「失礼しまーす…」
そーっと中に入る
「おぅ、嫌がってた割には速く来たな♪感心感心」
やっぱり居たよ
ソファーの上で足を組んで紅茶を飲んでいる白狼さんが…
一見、優雅とも言える光景だが
横に置いてある純白の拳銃二丁と、赤い鞘の日本刀
…全くもって優雅じゃない…
「で、なにやるんです?」
さっさと初仕事を終わらせて
家でゆっくりしたい
…肉体的にも精神的にも…寛ぎたい
そして、今日という1日を終わらせたい
「何って、狩りをするに決まってんだろ!」
やっぱりあの化物退治か…
いやだな〜ぁ
今度こそ俺確実に吐くな…
白狼さんは、そんな俺の心が分かっているかのように
呆れ顔で準備をしだした
「そんな嫌な顔すんなよ〜相手は、そんな危険な化物じゃねぇんだから」
「危険じゃなくても、かなり気持ち悪いですよ全てが…ってか、化物ってだけで充分に危険な気が…」