Shadow Soul Hunt


「ちょっ、ちゃんと免許持ってます!?」
「持ってるわけねぇだろ〜そんな物♪」

やっぱ無免許かよ〜〜ぉ!!

「いいから、さっさと乗れ!!」
「うわっ!!」
無理矢理バイクに乗せられた

ブオン!!ブオゥゥゥ!!

「スピード出すからシッカリ掴まってろよ!!」
「は、はい!」

言われた通り白狼に、しがみつく

ブオォォォォォ!!

すごいスピードで
街中を駆け抜けていく

「は、はわは、白狼さ〜ん! スピード出しすぎっすよ!! スピード落としてぇぇぇ!!」

こんなにスピード出したら即行警察に捕まる!!

「ウルセェ!!黙ってねぇとバイクから落とすぞ!!」

逆キレかよ〜ぉぉぉ!!
陰魂狩りが警察に捕まるなんて洒落にならねぇぞ!?

警察に捕まらないか
ビクビクしている内に
バイクが止まった

「目的地に着いたぞ」
た、助かった〜ぁ
白狼が目的地だと言った場所には
ボロボロの廃ビル
今にも崩れ落ちそうだ

「行くぞ、拓浪」
廃ビルの中にサッサと入って行く白狼
「待ってください!」
こんな所に1人で置いて行かれないように、慌てて白狼さんの後を追った

ビルの中はカビ臭く
壁が湿って、いたる所に苔が生えている
確かに闇が出て来そうな所だな…

白狼さんの動きが止まった
「この辺りだな…」
辺りを見渡すが
闇らしき物は見当たらない
白狼さんは腕時計を見る
「……20……18……16」
なにかカウントし始めた
「……10……9……8」
……7……6……5……
ゴクリ…
緊張してきた



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