Shadow Soul Hunt



初め会った時は
あんなに表情が無かったのに
今じゃこんなによく笑う

どれが素なんだか…


まだ出会って2日しか経っていないのに
…馴々しいと言うか…なんと言うか…


この人にとって陰魂狩りは
…家族の代わりなのかもしれないな…


「さて、拓浪。 加入祝いをしたい所だが、まだ仕事が残っていてな……手伝ってくれ♪なっ?」
両手を合わせて懇願してくる

正式に陰魂狩りになっての
初めての仕事か…

「はぁ、分かりましたよ」
俺は嫌そうに返事をしてみたが
口元が緩んでニヤケていた


《運命》とは、命を運ぶと書く
自らの命を何処に運ぶのか
それは、自らで選び変えられる道
それが《運命》と言うものだ


《宿命》とは、命に宿すと書く
現界に生まれくる前に定め
自らの命に宿し生まれ来た
自らで変えることの出来ない道
それが《宿命》と言うものなのだ


……俺は、
俺の使命という名の宿命を受入れ
陰魂狩りとしての運命を切り開いてゆく…








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