Shadow Soul Hunt
戦慄の鎮魂歌(レクイエム)
涼やかな夜風
暗闇を照らす月灯り
なんとも風流な夜だ
そんな夜に俺は……
ダンッダンッダンッ
ダンッ
ガサガサガサガサ!!
『ギギャギャ!!』
「こっちに来んな〜ぁ!!」
後ろから天井を這い襲ってくる化け物に
鉛玉を撃ち込みながら
怪しい屋敷の中を充血した目で全力疾走している
何故こうなったのかと言うと…
今から数時間前…
《陰魂狩り》に、入る事となった俺は
白狼の残りの仕事を手伝う事になったのだが…
俺等は喫茶店を出て
街中を歩いていた
「で、やり残した仕事ってなんですか?」
俺は缶コーヒーを飲みながら白狼に問う
「あ〜、なんか最近、深化した陰が居るらしいんだ。んで、それを消すのが…ファ〜〜ゥ…最後の仕事だってさ〜ぁ」
自分の仕事のなのに
やる気ねぇ〜な〜ぁ…
「眠いんですか?」
「ああ、昨日の面接から一睡もしてねぇ…」
よくそれで闇に勝てたよな…
やっぱ、この人スゲェ…
フラフラと足元が
ふらついているのに…