Shadow Soul Hunt
「それで、何処にあるんですか?その巣ってのは…」
白狼は、紅茶を一気に飲み干すと獣の笑みで答えた
「着いて来れば解るさ♪ 狼の嗅覚に任せとけ♪」
やっぱ、あくまでも自分は狼…って事なんですね……
そこは、余り触れないでおこう……
白狼に着いて行くと
1時間と少しで
雑草が好き放題に生え
他には何もない荒果てた空き地へと着いた
「本当に、ここなんですか?」
「ああ、間違いない」
間違いないと言われても
特に、それらしき物はないが……
「拓浪〜24時まで、あとどの位だ〜ぁ?」
「え〜っと、あと約1分位ですね」
「ちょうど…いいな」
前にも似たような事が
……あったな…
もしかして24時が
闇達の活動が始まる《時の狭間》なのか…?…
「あっ、後10秒……8……5…」
……3……2……1…0
……サァァァァ……
………………………
急に、重苦しく深い霧が
何処からともなく流れ出て来た