Shadow Soul Hunt


グニャ…ズズズ
ヴヴ…ヴァァ…

中には黒い液体が
グニャ、グニャと動き
常に形を変えていた
その液体は…

目玉をギラッと光らせ…………た
……………

「化け物じゃないかぁ!!
うおぁぁぁぁぁぁあああああああ!!!!?」

絶叫しながら後退りする
なんだよこれ!?なん!?
化物が…!!
化物がいた!!!いたいた!!
なにあれ!!
マヂ?!!ヤバイ怖い!!


俺の脳は
まともな考えが出て来ない程
混乱?錯乱?してる
身体中から
嫌な汗が出てくる


「な……あれ…は…」
まともに口が動かない。


「ま〜ぁ、落ち着けょ」

ビクッ!?

気付くと男が
隣で俺の肩に手を置いていた。

「そうか、見えるんだな」
ニィと
獣染みた笑みを浮かべる。

「まあ、そこに座れよ」
ソファーに座るように
促される。

男は珈琲を
持って来てくれた。

「まずは、自己紹介からだな。俺は白狼だ。宜しく」
「はく…ろう…さん?」

中国人ぽい変わった
名前だな…


「さて拓浪。お前に、これがどんな風に見えている?」

どんなって…
グニャグニャ蠢く
気持ち悪い化物にしか…

「えーっと…気持ち悪い化物にしか…見えません」

正直に感想を言う

「成る程…確かにちゃんと見えてるみたいだな」
満足げに笑う白狼

「あの…何なんですか…それは…」
まだ蠢いている。



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