Shadow Soul Hunt

宿命と運命(さだめ)




俺は一旦家に戻り
数時間、腕を組み悩んだ
つい先程、遭遇した事が
どうしても現実とは思えない

幻か白昼夢か
はたまたドッキリ番組だったのか…

しかし何度思い起こしてみても、現実なんだよな〜…

「はあぁぁぁ〜〜〜ぁ…」
口から出てくるのは
長い溜め息ばかりだ

チラッと時計を見る
23時まであと2時間と少し
そろそろ行かないと
遅刻しちまう
だが
本当に行って大丈夫なのだろうか…
絶対に、あの化物絡みだろうな〜ぁ
嫌だな…
あんなキモいのに
また会うのは…
今思い出すだけで
胃液が逆流し出て来そうだ

行きたくないが…

『噛み千切るからな!!』

ゾッゾッ!!
汗が瀧の様に出てくる

「約束…しちまったもんな…無理矢理だが…」
行かないと
きっと白狼さんは
マジで俺の首を
噛み千切ぎらるだろうなぁ…行かないとなぁ

「あの人なら…絶対殺るなガブリと…」
渋々自転車に乗る



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