アラサーダサコに恋して

待合室にて

「おまえ、いつの間にファーストネームで呼び合うような仲になってるんだよ。ホント誰にでも馴れ馴れしいなおまえは」


「人懐っこいって言ってくださいよー。それにトシ子さんの性格によるところも大きいと思いますけど」


「まぁそうみたいだな」


「最初に言っときますけど、今日いきなりトシ子さんにアプローチかけたりしないでしょうね?」


「するわけねーだろ。俺はプロセスを大事にするほうなんだ。プロセスチーズなんだよ」


「だったらいいけど。あまり過度な期待はしないほうがいいですよ。どうせ相手にされるわけないんだから」


「過度な期待ってなんだよ。おまえ何か知ってるのか?」


「別にぃ~」


そんなやりとりをしているとトシ子さんが呼びに来た。
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