アラサーダサコに恋して

本末転倒?

2週間後、バイト先で。


「宮本さん、なんか体大きくなってませんか?」


「ああ。トシ子さんのところへ行くためにジム通いまくってるんだ。何も疲れてないのにマッサージしてもらうのも失礼だからな」


「うげえ」


「こないだジムで知らないトレーナーからボディビルの大会目指さないかって誘われたよ。俺も自分がどこへ向かってるのかわからん」


「本末転倒もいいとこですよ。短期間で急に必死になるから」


「まぁ短期間で変わったら、トシ子さんにも気づいてもらえるかもしれないしな」


「その考えが気持ち悪いって言ってんですよ」


その後、佐々木とはちょっと口論になったが、まぁいつものことだ。


俺はその日のバイト終わりにトシ子さんの店へ向かった。
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