アラサーダサコに恋して

意外な告白

佐々木だった。


「よっ!遅かったじゃないですか」


「何してんだよ、こんなとこで」


「待ってたんですよ。どうせ振られたんでしょ」


「なんで知ってんだよ。てかおまえにゃ関係ねえだろ」


「ひどいなー。あんだけ協力してあげたのに」


「そうだったな。感謝してるよ。じゃあな」


俺がそのまま帰ろうとすると、


「トシ子さんね、別に宮本さんのことからかったわけじゃないと思うよ。いい人だから断れなかっただけだと・・・」


「んなこたわかってるよ!」


俺は思わず大声を出してしまった。


「・・・スマン。俺も今ちょっと混乱してるんだ。おまえにはマジで感謝してるから、後でお礼はするから・・・」


そう言って再び帰ろうとすると、


「宮本さん。私でよかったら慰めてあげるよ」


そう言って、佐々木が俺の背中に寄り添ってきた。


俺は


「考えとくわ」


とだけ言い残して、その場を後にした。
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