アラサーダサコに恋して

最終確認

いざ目の前にすると緊張してきた。


「じゃあ佐々木、頼む」


「頼むって何をですか」


「おまえが最初に行ってくんないと。俺が行ったら意味がわからないことになるから」


「こっちのほうが意味がわからないですよ!言っときますけど、私マッサージなんて受けないですよ」


「いや、それは大丈夫。俺が受けるから。その為に昨日ジム行って筋肉を最大限酷使してきたから」


「気持ち悪いなー。じゃあ私はどういう体で入ったらいいんですか?」


「うーん・・・そうだ!俺が筋トレしすぎて体痛いーって言ってたら、おまえがいいとこありますよっつって、ここを紹介してくれたことにしよう!」


「わかりました。私はあくまで付き添いってことでいいんですね?」


「うん。ついでだから遊びに来ちゃいましたーってノリでいいんじゃないか」


「まぁそれしかないですよね」


「それよりなんでジム行くのが気持ち悪いんだよ?」


「こんにちはー」


佐々木は俺の言葉を無視すると、そのまま整体院のドアを開けた。
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