ホタル

次の日から、毎日祠を直す作業が始まった

なぜか、作業する時間が夜だ

亜紀が用事があって夜しか無理ならしい

俺的には、昼ぐらいの方が明るくて作業しやすいと思うんだけど

それに夜女の子が一人で出歩くのも危ないと思う

まぁこの辺は、治安が良いからそういう心配はないけど、ちょっとは心配だ

祠の前で夜の11時に集合する事になっている

幸い俺の事を心配してくれる人は子供をおいて海外にいるおかげで普通に夜出歩く事ができた

あのおっさんは、俺を心配するどころか、「襲うんじゃねーぞ」とセクハラ発言をしてくるからボディブローをお見舞いしてきてやった


そのためちょっと遅れてしまったため、ヤバいと思って走っていく事にした




「おそい~~!」

祠の前には、もうすでに、亜紀がきていた


『わるい~; ちょっといろいろあって』

「もう!なかなか来ないから、なんかあったんじゃないかって心配したじゃない!」


心配してくれてたんだ

『ごめん;今度からは早くいくから』


そう言ったけど、ボソボソ怒っていた


「そういえば、あんたの名前聞いてなかったよね―」

そういえば、俺の名前言ってなかったけ

「名前なんて言うんだっけ?」


『成瀬翔太 みんなは俺の事ショウってよんでる』


「そうなんだ~じゃあショウって呼ぶね♪後、ショウわたしの事は亜紀って呼んで良いよ~」


亜紀はそう言って祠の方に歩いていった
「結構崩れてるね 崩れた石を置き直さないと~ショウちょっとこの石持ちあげてくれない?」

懐中電灯を持ってこっちをむくもんだから、眩しくて目が痛い
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