*愛してたから…
ハーフっぽいなぁ。

「やべーっっ!!
一目惚れってヤツだー!!」

「お前には、合わねぇって。」

「いや。俺絶対惚れさせる!!!!!」

「してみろ。」

おっしゃ。燃えてきたー!!


---*Benika side---

「行ってきます。」

今日も普通に家を出た。

まだ春の暖かい日差しを浴びる5月。

ここは、私立高校。

靴箱にいくまえに、学生証をセンサーにあてるというシステム。

今日もいつもと同じ動作を…。

ガサガサ……。

やっぱり無い。学生証が。…………っと思って。

スペアを自分で作ったのだ。普通の人じゃ作れないだろう。

そして。“ピッ”

可愛いらしい音が鳴って靴箱へ向かった。

裏の私で。

上靴を履いたとたん…

グッッ。いきなり腕をつかまれたと思うと真っ暗な部屋につれこまれた。

「べーにっかちゃん。♪」

えっと。理科の夏未だっけ。

「どうしましたか?。」
そう笑顔で。

「おはよう。」

「おはようございまーすっっ。では失礼します。」

ドアノブに手をかけた。

開かない。なかからかき鍵をかける仕組みなのだ。

「鍵…。」


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