執事と共にお花見を。
「そういえば、桜祭りのお知らせがポストに」

「ああ、明日からだったかしら」


週末2日間行われるお祭りのお知らせだった。

それは、ポスターの使いまわしなのだろう。

何年も変らない写真とデザインだった。


「いい加減、ポスターもチラシも新しくすべきよ」


と、恵理夜はため息をつく。


――しかし、その足が急に止まった。
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