執事と共にお花見を。
「何を笑っておる」


気づけば、老人が恵理夜の背後に立っていた。


「おら、こんにちは」


と、恵理夜が咄嗟に微笑んだ瞬間――


「何を笑っておるっ」


と、怒声を浴びせられた。

今度は、恵理夜の表情が固まる。
< 64 / 128 >

この作品をシェア

pagetop