誰についてく?

悟郎3-1


 朝7時。

いつもより早く目が覚めた悟郎はベッドから出ようとせず、再びグッと目を閉じた。

「…」

しばらくジッとしていたが、バッ!!と、掛け布団を跳ね除け、頭の上に置いている目覚まし時計に手を伸ばし、目の前に持って来た。

「まだ、7時4分か」

悟郎は、時計を元の位置に戻すと、ベッドから起きあがり、壁に掛けている日めくりカレンダーに目をやった。

「…」

悟郎は、リモコンを手に取り、ピッと押すと、部屋中にロックがガンガン流れ始める。

パジャマからポロシャツ&ジーンズに着替えると、ロックを止めて、悟郎は顔を洗いに行った。


バシャバシャと顔を洗ったあと、台所へ行き、食パンをトースターに入れる。

焼けるのを待つ間、悟郎はテーブルに置いてあった新聞を手にした。

1面に飛行機事故の記事がカラーで大きく乗っているのが目に飛び込んできた。

「…」

悟郎は、思わず息を飲んでその記事を読み始めた。

読みながら悟郎は、昨日のことを思い出していた。










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