誰についてく?
亜弓とは、向こうが勝手に言い寄って来て、見た目がまぁまぁで、連れて歩くには丁度いいんで付き合っていた女である。
従って、別に
『情』
があるわけでもなく、嫌なとこばかり目についてきたので、そろそろ捨て時だと考えていた。
「よっし。いい女、拾いに行こっと」
昌広は、そう考えつくと、ベッドからひょいっと飛び起きて、最近割と気に入っている茶色の帽子を被って部屋を出た。
街を歩くと、目につくのはカップルばかり。
しばらく歩いていたが、昌広の目に止まるような、いい女は見つからなかった。
昌広は歩いているうちに、公園にたどり着いた。
「公園に一人で来る女なんて、いねーよなぁ」
と、思いながらも、公園に入ってベンチに座って、子供しかいない風景を眺めていた。
その中に、砂場で遊ぶ4歳ぐらいの女の子の相手をしている中学生くらいの男がいるのを見つけた。
女の子は、やや茶色っぽい髪をかわいく三つ編みにしていて、目はパッチリ二重で、かわいーって感じの子だった。
このまま昌広を追う方は
『次へ』へ。
砂場の男を追う方は、
『13ページ』へ。