〜絆〜涙のインターハイへの道
「おい西村、その顔どうしたんな。誰にやられたんな。」





「先生、ただ転んだだけなんで大丈夫です。」





「そうか…。まぁ、何かあったら言えよ。」





「はい。」





《何でアイツ先生に言わねぇんだ。今までのやつなら絶対先生に泣いて助けを求めたのに》


その後もにしむは何事もなかったかのように過ごし、相変わらず俺の言うことも聞かないままだった。


この時、俺は喧嘩には勝ったが何かでにしむに負けたと思った。 


それで喧嘩はやめた。誰ともしなくなった。


そして、このときからにしむに興味を持ち始めた。
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