〜絆〜涙のインターハイへの道
(次の日)





「斎藤、今日は来てるじゃないか。珍しいなぁ。お前がいると調子狂うじゃないか。」


《とか言いながら、尚樹もやっぱり聖平が来たら嬉しそうだな。そういうところ嫌いじゃないぜ。》





「聖平、お前もう休むなよ。みんなでインターハイ行くって約束したんだからな。」





「ごめん。にしむ。それとみんな。これからはちゃんとくるから。」





「よっしゃあ。聖平来たことだし、リレー練習するぞ。聖平、休んだ罰としてバトン持ってこい。」






「ったく、にしむは人使いが荒いな。」


《にしむ、気合い入ってんな。やっぱ、去年のあのことの影響かな。空回りせんかったらええけどな。》





「先輩、僕らは今日何するんですか??」






「おう、石井か。今日は短距離も気合い入っとるし、俺らもインターバル20本ぐらいやるか。」






「本当ですか。勘弁して下さいよ。」





《今日も長距離はみんな来ているようだな。》






男子長距離は3年は俺と大平と高原で、2年は石井だけで、1年は小郷と太田と福岡で、計7人。


一方、男子短距離は3年はにしむと聖平とトシと香月と黒川で、2年は岡本と平野と塩村で、1年は高森と森本と松山で計11人。


女子は短距離で2年の山本さんと1年の坂田さんと中村さん。長距離で3年の朝隈と片岡と長谷川と2年の渡辺さんの計7人。


倉南学園陸上部総勢25人と他校に比べて少数ではあるが、団結力では負けないはずだ。

< 4 / 36 >

この作品をシェア

pagetop