ティッシュに涙と少しの残骸
ぐったりしてると服を投げて寄越された。

「早くしろよ、延長なるだろ」

左手で額を抑えて起き上がり下着をつけ、制服を着る。深いため息を吐きソックスを履いた。

「ゲッ!マジかよ~」

外に出たら一面真っ白。彼奴はタイヤ交換してないのに、とぶつぶつ言いながらエンジンをかける。あまりに寒くて膝を折り身体を小さくして身震いをした。
すっかり暗くなっていて闇に白い雪がライトに反射してチラチラと舞っている。スピードが上がったのが身体で判った。

「危ないんじゃない?スリップしたらどうすんのよ」
「平気、平気」

膝を抱えてる腕にぎゅっと力を込めた。星流…ちゃんと家着いたかな?今何を考えてるのかな…

「うわっ!?」


キュキュ――ッ!!!

身体が右側へ引っ張られ

ドン!!!

身体が前へ飛んだ
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