ティッシュに涙と少しの残骸
『おっ♪今日はすき焼きだ。星流ラッキーだったな』
グレーのダッフルを脱ぎ捨て、マフラーを外してこたつに入る。星流はちー助を抱いてまだ玄関に居る。
『風邪ひくぞ?早く食おうぜ―』
卓上ガスコンロのつまみをひねりボッ、と青い炎が現れる。牛脂を入れてまんべんなく鍋に広げたら牛肉を敷くとジュワ~とうまそうな音を立てて色を変えてゆく。
【換気扇つけなきゃダメじゃん】
小走りで台所へと向かいカチッと紐を引っ張る星流にちー助も一緒についてきたのがなんだか可笑しい。
『来いよ、肉なくなるぞ』
【うん…、ちょっと待って】
ケータイを真っ赤なコートの右ポケットから取り出し電話をかけている。すき焼きのたれなる物を鍋に注ぎ、白滝、豆腐、水菜、椎茸を入れてしばらく煮込む。うまそう―!
【ごめんね】
コートを脱ぎながら居間へと歩み寄りきちんと畳んでからこたつに入った。
俺は星流の身体のラインをおそらくまじまじとみつめていたのだろう。視線に気付き星流は身体を抱くように庇った。
グレーのダッフルを脱ぎ捨て、マフラーを外してこたつに入る。星流はちー助を抱いてまだ玄関に居る。
『風邪ひくぞ?早く食おうぜ―』
卓上ガスコンロのつまみをひねりボッ、と青い炎が現れる。牛脂を入れてまんべんなく鍋に広げたら牛肉を敷くとジュワ~とうまそうな音を立てて色を変えてゆく。
【換気扇つけなきゃダメじゃん】
小走りで台所へと向かいカチッと紐を引っ張る星流にちー助も一緒についてきたのがなんだか可笑しい。
『来いよ、肉なくなるぞ』
【うん…、ちょっと待って】
ケータイを真っ赤なコートの右ポケットから取り出し電話をかけている。すき焼きのたれなる物を鍋に注ぎ、白滝、豆腐、水菜、椎茸を入れてしばらく煮込む。うまそう―!
【ごめんね】
コートを脱ぎながら居間へと歩み寄りきちんと畳んでからこたつに入った。
俺は星流の身体のラインをおそらくまじまじとみつめていたのだろう。視線に気付き星流は身体を抱くように庇った。