ティッシュに涙と少しの残骸
ネイビー色のトートバッグに図書室から借りた今の精神医療が載っている本と筆記用具やら教科書を詰め込んで、美葉と一緒に正面玄関へと向かってる最中侑一とすれ違った。
「もう帰り?」
『ああ、今日は午前で終わりなんだ』
隣に居る美葉と俺を交互に見て顔をニヤつかせながら肩を引っ張り耳打ちしてきた。
「見てたぞ、よくやるよなぁ」
ああ、さっきの中庭でのあれか。
『寒くてそれどころじゃなかったさ。侑一代わりにやるか?』
美葉に聞こえないように話してると背後からやたら優しい声で
「そろそろ怒ってもいいかしら~?」
『ごめんなさい…』
「じゃっ、またな!」
俺は即謝り、侑一は走って逃げて行った。
今日はバレンタインだからデートする約束してたんだよな。美葉の手を掴み学舎を出た。
【猛っ!】
ちー助が星流の姿を見た瞬間不意にリードを強く引っ張り、俺の指からひゅん、とリードがすり抜け指の腹を強く擦った。
「もう帰り?」
『ああ、今日は午前で終わりなんだ』
隣に居る美葉と俺を交互に見て顔をニヤつかせながら肩を引っ張り耳打ちしてきた。
「見てたぞ、よくやるよなぁ」
ああ、さっきの中庭でのあれか。
『寒くてそれどころじゃなかったさ。侑一代わりにやるか?』
美葉に聞こえないように話してると背後からやたら優しい声で
「そろそろ怒ってもいいかしら~?」
『ごめんなさい…』
「じゃっ、またな!」
俺は即謝り、侑一は走って逃げて行った。
今日はバレンタインだからデートする約束してたんだよな。美葉の手を掴み学舎を出た。
【猛っ!】
ちー助が星流の姿を見た瞬間不意にリードを強く引っ張り、俺の指からひゅん、とリードがすり抜け指の腹を強く擦った。