ティッシュに涙と少しの残骸
玄関に入ったら
ワンッ!
『し―っ!母さん寝てるんだから静かにしろ』
夜勤明けの母さんを起こさないようにちー助をリードに繋いで散歩に出掛ける事にした。ネイビー色のトートバッグは階段の隅に滑り込ませた。
ちー助はいつもの河原を目指してひた走る。俺はまた自販機につかまり無理矢理止まってホットカフェオレを購入した。
青空が雲の隙間から見えている。雪はもう降らないのかな、空気はこんなにも冷たく肌に突き刺さってくるのに。
リードを外しちー助は地面を蹴り上がり着地する。いい体つきになってきたな。
土手に座りプルタブを開けカフェオレをすすった。微かな泣き声が耳に届いたのでそちらを見る。
あ
あのこだ
ティッシュの…
何があったのかは知らないけどよっぽど哀しいんだな。
少し前の俺みたいだ。少し胸がチクッとしたがカフェオレを飲み干し、ちー助を呼んで家に向かいながら美葉にメールを送信した。
ワンッ!
『し―っ!母さん寝てるんだから静かにしろ』
夜勤明けの母さんを起こさないようにちー助をリードに繋いで散歩に出掛ける事にした。ネイビー色のトートバッグは階段の隅に滑り込ませた。
ちー助はいつもの河原を目指してひた走る。俺はまた自販機につかまり無理矢理止まってホットカフェオレを購入した。
青空が雲の隙間から見えている。雪はもう降らないのかな、空気はこんなにも冷たく肌に突き刺さってくるのに。
リードを外しちー助は地面を蹴り上がり着地する。いい体つきになってきたな。
土手に座りプルタブを開けカフェオレをすすった。微かな泣き声が耳に届いたのでそちらを見る。
あ
あのこだ
ティッシュの…
何があったのかは知らないけどよっぽど哀しいんだな。
少し前の俺みたいだ。少し胸がチクッとしたがカフェオレを飲み干し、ちー助を呼んで家に向かいながら美葉にメールを送信した。