ティッシュに涙と少しの残骸
『そんなに俺笑えてないのか?』
産まれたばかりの仔猫みたいに泣きじゃくる美葉が胸で頷いた。
『ごめんな。ほんとごめん…』
小さくて柔らかくて温かい美葉の身体を自分に引き寄せ頬擦りを2回してキスをした。
軽く触れ合うだけのキス。美葉のシャボンの薫りが俺の脳を揺すぶった。唇をそっと離し
『生姜と珈琲と牛乳味のキスってあまり良くはないな』
「…バカ」
涙で濡れた笑みをこぼして抱きついてくる美葉の背中に腕を絡める。
『美葉が居てくれてよかった。俺…』
「私も猛が居てくれてよかった。そろそろ帰るね」
一緒に部屋を出たら母さんが起きていて夕飯を作っていた。美葉を送っていくと告げたら食べていけばいいのにとしつこく誘うから美葉は困惑顔で笑っていた。
『母さん、美葉も忙しいんだよ』
「すみません、お邪魔しました」
ちー助も行きたがって鳴いていたが散歩は一回と決めてあるから我慢してもらった。
産まれたばかりの仔猫みたいに泣きじゃくる美葉が胸で頷いた。
『ごめんな。ほんとごめん…』
小さくて柔らかくて温かい美葉の身体を自分に引き寄せ頬擦りを2回してキスをした。
軽く触れ合うだけのキス。美葉のシャボンの薫りが俺の脳を揺すぶった。唇をそっと離し
『生姜と珈琲と牛乳味のキスってあまり良くはないな』
「…バカ」
涙で濡れた笑みをこぼして抱きついてくる美葉の背中に腕を絡める。
『美葉が居てくれてよかった。俺…』
「私も猛が居てくれてよかった。そろそろ帰るね」
一緒に部屋を出たら母さんが起きていて夕飯を作っていた。美葉を送っていくと告げたら食べていけばいいのにとしつこく誘うから美葉は困惑顔で笑っていた。
『母さん、美葉も忙しいんだよ』
「すみません、お邪魔しました」
ちー助も行きたがって鳴いていたが散歩は一回と決めてあるから我慢してもらった。