ティッシュに涙と少しの残骸
由紀と一晩中喋った。学校のこと、家族のこと。そして、真雪のこと…

「星流も真雪もつらかったね。話してくれてありがとう」

涙でぐしょぐしょに濡れた頬をティッシュで拭って手をそっとにぎってくれた。白いフリルのカーテンの隙間から白く滲んだ空が私たちを見ている。
夜と朝の境目はなぜだか切なくなるの。
真雪?
私、真雪の分もちゃんと生きるから
だからみてて


【寝ようか?】
「だね」

猛のことも話したかったけどあとでもいいかな。ベッドに入って左側を向き瞼を下ろした。
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