ティッシュに涙と少しの残骸
今日もお母さんのよそよしい朝の挨拶から1日が始まる。

「星流、おはよう…。ご飯置いてくわね。きちんと食べるのよ」

トントンと階段を降りて行く音を確かめてからドアを開け、温かい朝食の乗ったお盆をひっつかみ窓から投げ捨てる。

要らない
要らない
要らない

私が欲しいのはこれじゃない
これなんかじゃないの
お気に入りのワンピースも
リボンもフリルも

滅茶苦茶に引き裂いて
ズタズタにした

いつまで続けたらいいの?
私の心の傷はこんなものじゃないんだって何時になったら解ってくれる?
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