ティッシュに涙と少しの残骸
【やだっ!】
『顔見せろって!』

星流の両腕を掴んで引っ張ったら全体重をかけられてふたりしてベッドに身を投げた。もちろん星流は俺の下敷きに…

『いい加減に顔見せろって』
【猛のバカ!知らない】
『誰がバカだよ。心配してんのに』

黒髪が顔にかかって見えない。ふう、とため息を吐いてまた星流を抱きしめた。

『少し落ち着けって、カフェオレ持ってきてやるから』

抱きしめてた腕の力を緩めて起き上がろうとしたら
星流の細い腕が俺の背中にまわされた。
< 217 / 248 >

この作品をシェア

pagetop