ティッシュに涙と少しの残骸
なんでこんな展開になったのか
最初のひとつひとつから思い出して考えてみるが
わからない

星流のことが大切なのはほんとだし
一緒に居て楽しいし…

【猛…?私のことどう思ってる?】

切なく鳴く声に我にかえって星流を見る。頬を紅色に染めてその曇りのない目にはうっすら涙を浮かべていた。そんな表情に身体の奥から温かいお湯が湧き出てきたみたいに胸を温めていく。

『大切に思ってるよ』
【じゃあしよう】

覚悟を決めたように星流はたぶだぶの俺の服を脱いだ。白い柔肌が薄暗い部屋に浮き上がってとても綺麗に見えた。下着姿になり抱きついてきた星流の身体は震えている。
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