ティッシュに涙と少しの残骸
一言でも喋ったらなにか壊れそうで
無言のまま愛撫を続けた。星流の白い肌が徐々に紅く染まってゆく様を楽しみながらお腹に唇を這わせる。
下着に手をかけ、そうっとおろした。

【あっ…、だめ】

身体をくの字に曲げて俺から隠した。いつもの感じなら無駄な抵抗はやめろ―とか言ってからかうけど
今はいつものふたりじゃない。
彼女を抱きしめたらさっきよりも熱を帯びてた。

【私ばっかズルいから猛も…脱いでよ】
『じゃあ…星流が脱がせろよ』

腕を解いて少し離れて座った。星流は恥ずかしがりながら起きて俺と向き合う。

『さっきは大胆に誘ったクセになに照れてるんだよ』
【だって…】

頬を紅潮させて俯いた星流が可愛くて思わず口にしてしまう。

【可愛くなんかないよ…】
『じゃ綺麗だよ』

照れ笑いした彼女の顔にキスをして服を脱いだ。再び重なり肌と肌を合わせてそのまま…




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