ティッシュに涙と少しの残骸
先月婚約が正式に決まって記念に家族旅行に出かける計画を湊と私でこっそり立ててお互いの両親を驚かして、しかも親孝行しちゃおう作戦を実行した私たち。
温泉にゆったり浸かり、美味しい料理に舌鼓して秋の紅葉を眺めながらの帰り道。
「作戦大成功だね」
「そうだな。親父たちも喜んでくれたし」
クラッチを踏み、ギアチェンジする時の湊の表情が好きでいつも魅入ってしまうの。そんな私の熱い視線に気付いた湊がからかうように笑いながら
「なんだ?そんなにおれイイ男か?」
「何言ってるの!?高校から一緒なんだから見飽きたわよ」
慌てて車窓の景色に視線を移す。
「紅葉きれ~!」
「あそこら辺まだ青いぞ」
「…」
右手に温かい湊の左手が触れた。自然に握ってしまう。
「おれらもう8年になるんだなぁ」
「長いねぇ」
視線を湊に戻してちょっぴりはにかむ。
温泉にゆったり浸かり、美味しい料理に舌鼓して秋の紅葉を眺めながらの帰り道。
「作戦大成功だね」
「そうだな。親父たちも喜んでくれたし」
クラッチを踏み、ギアチェンジする時の湊の表情が好きでいつも魅入ってしまうの。そんな私の熱い視線に気付いた湊がからかうように笑いながら
「なんだ?そんなにおれイイ男か?」
「何言ってるの!?高校から一緒なんだから見飽きたわよ」
慌てて車窓の景色に視線を移す。
「紅葉きれ~!」
「あそこら辺まだ青いぞ」
「…」
右手に温かい湊の左手が触れた。自然に握ってしまう。
「おれらもう8年になるんだなぁ」
「長いねぇ」
視線を湊に戻してちょっぴりはにかむ。