ティッシュに涙と少しの残骸
男の子は、ん―と考えて曇りのない真っ直ぐな目で答えた。
「だって女の子には優しくしなさいってママがいつも言ってるから」
つう、と堪えていた涙が頬を流れて雪の上に落ちた。
「お姉ちゃんどこか痛いの?ふうきのお家あっちだからママに病院に連れてってもらう?」
【ううん…大丈夫だよ。ふうき君ママが心配するよ。お姉ちゃんお家に帰るね】
「うん。バイバイ」
必死に笑顔で手を振る。可愛い小さな手を振って返してくれる。
我慢出来なくなって走って家へ向かった。
部屋に閉じこもり真雪とお揃いの物は全てゴミ箱に捨てた。一緒に撮った写真は破いた。プリクラはほとんど真雪と撮ったものばかりで見たくなかった。
唯一竜弥くんと撮ったプリクラは携帯に貼っていたから乱暴に引き剥がしてそこら辺に捨てた。
制服のままベッドに潜り枕に顔を埋めて泣いた。お母さんがご飯だと呼びに来ても、お父さんがケーキを買ってきたからと言ってもずっと閉じこもっていた。
「だって女の子には優しくしなさいってママがいつも言ってるから」
つう、と堪えていた涙が頬を流れて雪の上に落ちた。
「お姉ちゃんどこか痛いの?ふうきのお家あっちだからママに病院に連れてってもらう?」
【ううん…大丈夫だよ。ふうき君ママが心配するよ。お姉ちゃんお家に帰るね】
「うん。バイバイ」
必死に笑顔で手を振る。可愛い小さな手を振って返してくれる。
我慢出来なくなって走って家へ向かった。
部屋に閉じこもり真雪とお揃いの物は全てゴミ箱に捨てた。一緒に撮った写真は破いた。プリクラはほとんど真雪と撮ったものばかりで見たくなかった。
唯一竜弥くんと撮ったプリクラは携帯に貼っていたから乱暴に引き剥がしてそこら辺に捨てた。
制服のままベッドに潜り枕に顔を埋めて泣いた。お母さんがご飯だと呼びに来ても、お父さんがケーキを買ってきたからと言ってもずっと閉じこもっていた。