ティッシュに涙と少しの残骸
靴を脱ぎ階段を一気に駆けあがる。部屋のドアを乱暴に閉めコートを床に投げて真雪のノートを出す。秘密の扉に手をかけ、そっと開く…



「星流ご飯よ」
【あとで食べる】

涙声を隠しながら応えた。
真雪ごめんなさい
疑った私を許してください

やっぱり貴女は最高の親友です
真雪の気持ちはびっくりしたけど嬉しかった
会いたい
逢いたい

ほんとにもう居ないの?
信じられなくて真雪に電話をかけた。

「おかけになった電話番号は現在使われておりません…」

冷たいアナウンスの声が脳裏に焼き付く。
私って何を見ていたんだろう
居ない方が良いね。役立たずもいい所だよ。
こんなんだから要らないって言われるんだ…

その日私は
自分に鍵をかけた
戒めの為に

でも人間って欲張りで心の何処かで解って欲しいとねだる。
葛藤が激しくなり私はいつしか壊れた。
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