ティッシュに涙と少しの残骸
うっひゃ―!!!
キスしてるよ~ッ!
心臓ばくばく…
息って鼻からしていいんだよね!?
止めてるの…苦しい…
鼻から空気を吸い込もうとしたその時、

口に何か入ってきた

「んうっ!?」

え?え?え?
もしかして舌!?ちょっといきなり大人なキスに挑戦ですか!?
彼にされるがままキスを交わす。時々唇に隙間が出来るからその時に空気を吐息と共に肺へ送る。

「あっ!」
「しっ!聞こえたらどうするんだよ」

だって…胸…触られてるんだもん…

「やだ…怖い…」

顔を両手で隠し少し身を捻った。

「真雪があんまり可愛いから我慢できなくて。俺見て?な…?」

優しい声に強張っていた身体を彼に預けてキスを交わす。

この時止めておけばよかったのに。今更後悔しても遅いけど。
拒む度に優しい言葉で次々と着ている物を奪っていった。彼の為に選んだ真っ白のワンピースは紅い鮮血で染まった。
下着で脚に付着した血を拭って彼に庇ってもらいながら家に帰り素早くバスルームに駆け込む。
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