ティッシュに涙と少しの残骸
「これ何処に置けばいいですか?」
「ああっ!真雪ちゃん無理しないで!」
今話題の小説ケータイの新作の陳列中。持てるだけ持ったから手が痺れてきた…
「店長!何処に置けばいいですかッ!?」
「あっ、じゃあ入り口付近に…」
ぷるぷると震えながらゆっくりと商品をおろし丁寧に一冊ずつ並べゆく。
今日はクリスマスイブ。お客さんはあまり来店しない。まぁ基本的に忙しい仕事じゃないから楽なんだけどね。
「真雪ちゃん。レジお願い」
小走りでレジに向かったら少しイラつき気味の男性がタンタンと足踏みしていた。
「520円です」
ぶっきらぼうにポケットから黒革の長財布を取り出して百円玉5枚と10円玉2枚をレジ台に置き、さっさと出て行った。
「ありがとうございました」
あの人これからデートなんだ。購入した雑誌は
“絶対外さない!イヴデート特集”
だったもん。まだお昼だから間に合うよ、頑張れ~。とさっきの男性に心ない応援をしつつ仕事を続ける。
「ああっ!真雪ちゃん無理しないで!」
今話題の小説ケータイの新作の陳列中。持てるだけ持ったから手が痺れてきた…
「店長!何処に置けばいいですかッ!?」
「あっ、じゃあ入り口付近に…」
ぷるぷると震えながらゆっくりと商品をおろし丁寧に一冊ずつ並べゆく。
今日はクリスマスイブ。お客さんはあまり来店しない。まぁ基本的に忙しい仕事じゃないから楽なんだけどね。
「真雪ちゃん。レジお願い」
小走りでレジに向かったら少しイラつき気味の男性がタンタンと足踏みしていた。
「520円です」
ぶっきらぼうにポケットから黒革の長財布を取り出して百円玉5枚と10円玉2枚をレジ台に置き、さっさと出て行った。
「ありがとうございました」
あの人これからデートなんだ。購入した雑誌は
“絶対外さない!イヴデート特集”
だったもん。まだお昼だから間に合うよ、頑張れ~。とさっきの男性に心ない応援をしつつ仕事を続ける。